
人生100年時代。
昔は、60歳退職の時代でしたが、今は70歳まで働くの?80歳まで働くの?
といった、私たちが健康で長生きすればするほど、働く期間が長くなっている傾向があります。
その中で、昔と同じように有給休暇を取得できない、取得しないという状況だと、仕事をしている時間は週5日+残業時間。
なんだか仕事以外に使える時間が短く感じてしまいますね。
今回は、少し世界に目を向けて、世界の祝日の数、有給日数、有給取得率を日本と比べてみたいと思います!
目次
世界の有給休暇取得率から見る日本は最下位

2017年の世界の有給消化率です。
1位:ブラジル、フランス、スペイン、オーストリア 100%
2位:シンガポール 93%
3位:メキシコ 86%
4位:アメリカ 80%
・・・
最下位:日本 50%
日本は最下位でした。。。
でも、この結果のすごい点は、一番有給の支給日数が多いブラジル、フランス、スペインが30日で100%消化しているという事実です。
確かに、海外旅行したとき、よくバカンスで1か月海外に行っていると、旅行客から聞くことがあります。
日本の有給消化日数と消化率は世界から見てもずっと最下位だった

上の図は、日本の2009年から2017年の有給消化の日数と消化率です。
2014年、2015年以外はずっと最下位という悲しい結果になっています。
2017年の調査概要
■サンプル数: 計15,081名/30ヶ国
■調査対象: 日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリア、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、香港、台湾、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ニュージーランド、フィンランド、ベルギー、スイス
■調査期間: 2017年9月4日~15日
■調査会社: Northstar
■調査方法: インターネットリサーチ
年休取得ができない理由ベスト3
先ほどのインターネット調査によると、年休取得ができない理由のベスト3は、
- 緊急時のためにとっておく
- 人手不足
- 職場の同僚が休んでいない
だそうです。1番の理由が意外でした。
本当に「緊急時のためにとっておく」ことが理由だとしたら、年休消化不良で半分も使わないというのはなんだかもったいない気もします。
意外なことに祝日の多さは、日本が一番多い
意外なデータですが、祝日の多さも見てみると、
- 日本 18日
- 香港 13日
- シンガポール 11日
- オーストリア 10日
- アメリカ 10日
- 韓国 10日
- フランス、スペイン 9日
- ブラジル 8日
- イタリア、メキシコ 7日
でした。
有給休暇の取得日数は10日だけど、祝日を入れればプラス18日で、土日以外に28日休める計算。
そう考えると、日本は世界と比べるとそこまで休みが少ない訳ではなさそうです。
逆に有給取得を100%取れれば、世界でトップクラスの休暇取得者になれます。
有給休暇100%+夏季休暇+年末年始+祝日分も入れると、1/3が休み!
週5回も出勤で、たまにだるいなぁと感じることがありませんか?
私は、仕事は苦ではなくどちらかというと楽しんでいる方ですが、それでも週5回の出勤を多く感じてしまいます笑。
時間は有限なので、仕事に時間を遣いすぎることももったいないなと考えてしまうのです。
ただ、全て会社から与えられる休日を100%毎年消化できているので、会社に出勤する日数は、実は年間3分の1程度でした。
忙しい時に集中して休まず、調整しながら有給を使います。
実際、有給休暇は給料から出しているので、有給休暇を取得せず、残業をおさえても、支払われる額は損してしまうのですよね。
可能であれば、残業をしてでも仕事を片付け、有給休暇を存分に使う方が、きちんと働く時間に見合った給料が清算されます。
有給休暇が取れないことが理由での転職も多いようです。
でも、いくら仕事が楽しくても働く環境はまた別の話。今の会社が厳しいようであれば転職も良いかもしれません。
私は、一時、残業を100時間オーバーするくらい毎月働いていましたが、精神的にも肉体的にもボロボロになった時期がありました。
政府は2020年までに有給取得率70%を目指す方針!
労働者には朗報で、政府は、「第4次男女共同参画基本計画」によって、全ての企業に有給取得率70%を目指すと提示しています。
時代は有給を取ろうという方向に流れているのはうれしいですね。
細く長く、誰でも働きやすい時代になれば、セミリタイア志望の方たちも少なくなるかも・・・しれません。
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企業にも従業員にも有給を取得する効果は高いですね。
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