
「つみたてNISAの投資対象は何にしよう??」
「ETF、沢山あるけど何に投資したらよいの??」
など、初心者には分からないことや迷うことが沢山あると思います。
先日、バンガード社がブロガーを集めた交流会をバンガード日本の本社(溜池山王)にて開催され、水瀬さん(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記))からご招待いただき、とても有意義な情報を色々と教えてもらったので、ご紹介したいと思います!
目次
- 1 バンガードとは?
- 2 低コストの理由
- 3 実際にバンガード社のコストは全体平均から見ても圧倒的な安さ!
- 4 コストが安いことが重要な理由は35年後の大きな開きが!
- 5 つみたてNISAを意識した楽天VT・楽天VTI・楽天VWOの商品開発までの裏話
- 6 楽天VT・楽天VTI・楽天VWOをつくった理由は販売TOP3の人気商品で10年、20年存続できるかを基準として考えた
- 7 楽天証券とコラボした理由はアクセスの良さ!そして、今後は別会社との連携もありえるかも・・・
- 8 VT(バンガードトータルワールドストックETF)とVTI(バンガードトータルストックマーケットETF)どちらに投資した方がリターンが高いと思うか?
- 9 今後、楽天VTと楽天VTIのコスト(信託報酬)は高くならないのか?
- 10 まとめ
バンガードとは?

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低コストを追及するインデックスファンドを強みとする運用会社です。
アメリカに本社をおく会社で、商品数は投資信託とETFを合わせ、364本。運用総資産額は、520兆円にもなる世界的に大きな会社です。
従業員数は世界中で15,000人います。
最近、日本での従業員数も急激に増えていてるそうです。
低コストの理由
バンガードジャパンの戦略投資部長よりバンガード社が低コストで競争できている理由について、プレゼンしていただきました。
理由➀ファンドの投資家はバンガードを所有している我々投資家

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一般的な投資会社では、株主の利益のために収益を還元します。
でも、バンガード社は、バンガードのファンドによって所有されています。
なので、バンガード社のファンドを持つ我々投資家は、株主とイコールになります。
これにより、バンガード社は外部の株主に利益を支払うことなく、低コストで運用できる仕組みを取っています。
理由➁マルチシェアクラスという合同での運用でコスト削減

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バンガード社は大きな運用規模を持っており、合同運用することでコストを削減しています。
ちなみに、このスキームは、ビジネス特許を取っているそうです。特許が切れても再度更新するという話がされていました。
理由➂真のクライアントファーストを追及し、サービスの質を上げる

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3つのサービスを提供することによって、スケールメリットの実現を追及しているということです。
世界最大級の会社だからこそ自信をもって言えることなのかもしれません。
- ファンドとETFの優れたパフォーマンス
- 信頼されるアドバイスと顧客目線
- 世界水準のクライアント・サービス
実際にバンガード社のコストは全体平均から見ても圧倒的な安さ!
米国籍の投資信託に関する情報ですが、実績数値を見せていただきました。
1985年では、運用会社大手とバンガード社と比較した時に0.06PTと、大きな差がなかったのですが、コストを下げて、2015年では0.35PTと大きく差が開いています。

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コストが安いことが重要な理由は35年後の大きな開きが!

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100万円を投資した際の年6%の平均リターンを出した場合の35年後の純資産額についてシミュレーションを見せていただきました。
35年後には、日本のアクティブ投信、パッシブ投資と比較した場合、100万~200万も差が開くということが見えます。
つみたてNISAを意識した楽天VT・楽天VTI・楽天VWOの商品開発までの裏話

日本では、他国に比べ投資する人が圧倒的に少なく、貯金主義、円主義が多いです。
なので、バンガード社内で「つみたてNISA」用の商品を開発するのにあたり、「日本の貯金主義は崩れるのか?本当に投資する人口が増えるのか?」という懐疑的な声も多かったようです。
ただ、新しい時代に変化しているということもあり、日本での展開に力を入れ、同業他社とも積極的に意見交換など交流を図っている今までにない動きを業界全体で協力して取り組んでいるそうです。
楽天VT・楽天VTI・楽天VWOをつくった理由は販売TOP3の人気商品で10年、20年存続できるかを基準として考えた

現在、楽天とコラボした新しい商品は次の3つです。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VTの投資信託)→全世界株式8,000への投資
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTIの投資信託)→米国株式全般4,000銘柄への投資
- 楽天・新興国株式インデックス・ファンド(VWOの投資信託)→新興国約5,000銘柄への投資
バンガードが販売する数多あるETFの中からこの3つのETFを選んだ理由は、楽天証券での海外ETF保有残高ランキングのTOP3だからというシンプルな理由だそうです。

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つみたてNISAの対象商品は、1の楽天VT(バンガードトータルワールドストックETF)と2の楽天VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)です。
私も購入したVYMの投資信託も欲しいという声があったのですが、あくまでも個人投信家の人気を優先して考えられたそうです。
楽天証券とコラボした理由はアクセスの良さ!そして、今後は別会社との連携もありえるかも・・・

バンガードと言えば、クレディセゾンとタイアップされている商品もありますが、今回つみたてNISA用として、楽天を選んだ理由は、新たなアクセスの良さを重視したからだそうです。
確かに楽天は投資していない消費者でも利用することが多い会社です。
楽天ショッピングなどは、投資に全く興味がない人にも幅広く使われており、ポイントサービスやキャンペーンなどを通して、バンガード社のETFを知ってもらえるというメリットは大きいですね。
VT(バンガードトータルワールドストックETF)とVTI(バンガードトータルストックマーケットETF)どちらに投資した方がリターンが高いと思うか?
すごく気になっていたこの回答。VTとVTIはどちらが良いのかです。
ずばり、バンガード社の投資戦略部長からの回答は、VT(バンガードトータルワールドストックETF)とのことでした。
理由としては、VT(バンガードトータルワールドストックETF)には新興国が入っているので、将来的なリターンが高いということでした。
ただ、米国の中小企業の発展性を考えるとVTI(バンガードトータルストックマーケットETF)も良いとのこと。
新興国にかけるか、米国の中小企業にかけるか、難しいところですね。。。
今後、楽天VTと楽天VTIのコスト(信託報酬)は高くならないのか?
つみたてNISAは基本、20年間ずっとつみたて投資するための制度です。
途中で商品を売却してしまった場合、その年の非課税となる枠が全てなくなってしまうので、翌年まで待たなければなりません。こういったことも踏まえると、私はずっと同じ商品を20年間もっておきたいと思っています。
つみたてNISA勘定の利用限度額(非課税投資枠)は一人年間40万円とされており、ある年にNISA口座で40万円分のETF・株式投資信託を購入した場合、購入した金融商品を売却しても、その年は、NISA口座で再度購入することはできません(一度消費した非課税投資枠は、購入した金融商品を売却しても復活しません。)。
ただし、翌年の1月以降であれば、新たな非課税投資枠により、40万円までETFや株式投資信託の買付けができます。
なので、信託報酬が高くなるようなリスクが気になり、質問したところ、「楽天の手数料はどうなるか正直分からないが、バンガード社では今後も安さを追求していくので楽しみにしていてほしい」という回答をいただきました。
まとめ

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今回、バンガード社は個人との交流会はめったにない機会ということでしたが、とてもサービス精神に優れていて、お弁当やオリジナル商品・非売品などもいただきました。
私自身、今回初めてバンガード社のコストが安い理由や、会社の裏話、そして他のブロガーさんからの質問内容で知れたことが沢山あったので、有意義な会となりました。
今後、10年、20年付き合っていく会社を選ぶということは大事なことだと改めて感じました。
今は、少額からでも投資できたり、インターネットがどこでも繋がる環境でどこにいてもスマホから投資情報が分かる時代です。
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