
投資信託でもETFでも購入するときに気になるのが、手数料。
でも、実際、「信託報酬が0.1%違うくらいじゃ変わらないよね~」
と思うこともあると思います。
では、どのくらいコストによって、リターンは変わってくるのでしょうか。
結論としては、長期間であるほど数十万、数百万単位で変わってきます。
目次
投資信託で発生するコスト
投資信託で発生するコストには次のコストがあります。
- 売買手数料(購入時・売却時に発生)
- 信託報酬(運用費用として毎年一定の率で発生)
インデックス投資の類似商品
投資信託を買うとしたとき、手数料の差はどのくらいあるのでしょうか。
同じ指数や類似商品を例にあげてみます。
S&P500の投資信託
- i-mizuho米国株式インデックス 信託報酬0.225 %
- iFree S&P500インデックス 信託報酬0.5%
→0.275ポイントの差。
ちなみに、ETFだとIVVやVOOといった0.04%の商品もあります。
株式の全世界分散の投資信託
インデックスの指数は違いますが、ライバル商品です。
- 楽天VT 信託報酬0.2396%
- EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド 信託報酬0.15%
→0.0896ポイントの差
ちなみにETFだとVTが0.11%です。
10年間の積立で信託報酬0.1%、0.5%の比較
10年間積立た場合の0.1ポイントと0.5ポイント変わる場合を比較してみました。
- 毎月積立額:3万円
- 積立期間:10年
- 期待リターン:5%
- ノーロード(買付手数料無料)

※楽天証券の積立簡単シミュレーションより
発生するコストは
- 信託報酬0.1%の場合:3万円
- 信託報酬0.5% の場合:12万円
信託報酬で同じ指数に連動していて0.5%以上差がある商品は、そもそも土俵に上がらないと思いますが、投資信託の商品では手数料が高いと0.5ポイントの差がある商品もあります。
20年間の積立で信託報酬0.1%、0.5%の比較
20年間積立てた場合の0.1ポイントと0.5ポイント変わる場合を比較してみました。
- 毎月積立額:3万円
- 積立期間:20年
- 期待リターン:5%
- ノーロード(買付手数料無料)

発生するコストは
- 信託報酬0.1%の場合:14万円
- 信託報酬0.5% の場合:69万円
0.1%の差だと大きな金額の差ではなさそうな感触です。
でも0.5%となると開きがあると大きいですね。
30年間の積立で信託報酬0.1%、0.5%の比較
- 毎月積立額:3万円
- 積立期間:30年
- 期待リターン:5%
- ノーロード(買付手数料無料)

発生するコストは
- 信託報酬0.1%の場合:46万円
- 信託報酬0.5% の場合:219万円
長期や投資額が大きい場合は、0.1%の差の影響が大きい
コストが高いか低いかの判断基準は人それぞれですが、30年で30万円以上の差になると影響が大きいかなと個人的には感じます。(1年で1万円以上の目安)
- 30年以上積み立てる場合
- 毎月の積立額が10万円以上と大きい額の場合
であれば、信託報酬の差に応じて積立商品の変更を検討しても良いのかなと思います。
長期保有するなら投資信託よりもETFの方がオススメ
つみたてNISAでは現状、ETFの対象は極めて少なく、基本的には投資信託での選択となってしまいます。
従来のNISAや特定口座で購入する場合は、信託報酬が割安なETFの方が買付手数料を加味しても20年、30年と長期間保有する上ではコストが低くなるのでオススメですね。
ただ、ETFは購入する手間が発生するので、手間をかけずに毎月自動的に投資したい人は、コストが多少高めでも投資信託を選ぶメリットはありますね。
証券口座を開くならSBI証券が取引手数料が安くてオススメです。
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投資する人が普及するといいなと思いつつ、中々周りに話しにくい環境ではありますね。

投資をする上で、まずは毎月の支出を見直しが大事です。
固定費を安くすることでその分、投資の額を増やすことができます。
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