
「社宅ってなんか嫌だな」
「プライベートと仕事のオンオフがなさそう・・・」
など、あまり良いイメージがないように思える社宅制度。
私の会社にも社宅制度がありますが、使っている人はわずか1割もいないくらいです。
今回、実際に住んでみて実感している社宅制度を利用するメリットとデメリットについてまとめてみました。
社宅とは?

社宅とは、会社が従業員に対して相場よりも安い賃料で住宅を貸与する制度です。
社宅の種類は、次の3つです。
業務上住宅
工場などの作業やある一定期間の研修により、必ず入居しなければならない住宅です。
福利厚生住宅
福利厚生の一つとして、設けれられている住宅です。
会社員の満足度、生活の質を上げるためを目的とした制度です。
転勤住宅
全国転勤がある会社に多い制度で、業務上、転勤を命じられたときに従業員の精神負担や経済的負担を軽減するための制度です。
賃貸で住宅手当の制度を使っていた我が家が社宅に引っ越し。
あきんこ家は、以前は都内の賃貸住宅で暮らしていて、会社から住宅手当をもらっていました。
ここにも書かれている通り、私はマイホーム購入は考えてなく、今後も賃貸で暮らす予定です。
社宅のメリット
メリット①住宅費が安くすんでお金の満足感が高い

なんといっても大きなメリットはお金です。
衣食住と人間にとって不可欠なモノのうち、一番支出の占める割合が大きい「住」を安く済ませることができるのは、大きな利点です。
特に都心だと一人暮らしの場合、家賃が10万円というのも珍しくありません。
これが1万円~3万円程度で住めるとなると、その分、投資や貯蓄など、他のことにお金を回せます。
例えば、毎月7万円を10年間積立投資し、平均5%の収益だった場合、
10年間で1084万円、
20年間で2800万円もの金額になります。
毎月積み立てて投資をするなら「つみたてNISA」の利用がオススメです。
メリット➁所得税、社会保険料が安くすむ

会社から支給されている住宅手当の場合、額面の年収に含まれてしまいます。
つまりは、住宅手当も含まれた年収額に応じて、所得税と社会保険料が算出されます。
だけど、社宅であれば、自分が支払う費用は会社から給料などから天引きされます。
つまりは、実質はもらえている給料・手当ー家賃分=額面の収入
となるため、額面の収入は家賃が引かれた額となり、安くなります。
額面の収入が安くなれば、所得税・社会保険料が少なくなるということです。
メリット➂相談できる、頼れる人たちが周りにいる
同じ建物の中に同じ会社・グループ会社の属性がハッキリしている人たちがそばにいるのは、何かと安心できる点が多いです。
例えば、災害時には会社員全体で助け合えたり、相談できたりしやすいです。
前の賃貸で住んでいた時は、近所の人たちはお互いにどこの誰かも分からないということが普通でしたので、頼りにくい環境でした。
その点、社宅は周りの人たちの信用性はあるので、安心感がありますね。
メリット④家族で仲良くなれる、子供が友達を作りやすい環境
我が家は子供はいないのですが、よく敷地内で親と子供たちが家族ぐるみで仲良く遊んでいるのを見かけます。
子供が小さい時は特に近くに友達がいると遊びやすく親としても安心できそうですね。
家族ぐるみで知り合えて、仲良くなりやすいというのも社宅の良い点だと思います。
社宅のデメリット
デメリット①住みたい場所・間取りが選べない

基本的に住みたい会社の持っている社宅に入るため、場所や間取りは決まっています。
その点、住宅にこだわりがある人にとっては厳しいと思います。
デメリット➁同じ会社の人たちが隣人となるため、プライベートのオンオフが難しい場合がある

一人暮らしであれば、周りに年代が近い先輩や同期がいて楽しいケースもあります。
我が家が引っ越して感じたことは、意外と近所付き合い、人間関係はドライです。子供がいないということもありますが、まずトラブルというのを聞いたことがないし、会うこともなく、挨拶程度です。
デメリット➂年齢制限がある
会社の制度によるのですが、会社によっては、収入が少ない若者を対象とした制度で、40歳くらいになったら出ていきなさいなど、年齢制限があるケースもあります。
デメリット④掃除当番や役割当番が面倒
管理費が安いということは、自分たちで掃除をしなければならないということです。
月に1回など頻度は様々ですが、全員で掃除する日があったり、掃除当番が回ってきたりすることがあります。
また、社宅リーダー、駐車場責任者など、役割当番が輪番で組まれていることがあります。
最近では、企業が社宅を手放し、借り上げ賃貸が増えている

私の会社もこの制度を導入し始めていますが、最近、企業は、社宅を手放す傾向が強まってきています。
理由としては、
- 社宅を保持することによって、固定資産税や修繕費・管理費などが発生するという経済負担軽減
- 社宅を利用したいという人が減ってきている
という点が挙げられます。
昔ながらの古い社宅のため、修繕費と管理費のコストが上がってきています。
また、古い社宅で会社の人たちが沢山いるということから、若い世代が入りたがらなくなっている傾向があります。
なので、企業はお金もかかるし、社員も入らない社宅を手放し、必要な時に必要な場所で借りれる借り上げ社宅制度に移行することが多くなっています。
この制度だと、同じ会社員でも同じマンションでない場合もあるため、プライベートも確保しやすいです。
また、場所も比較的良い場所を抑えてもらえたりすることもあります。
まとめ
社宅のメリットは、圧倒的にお金が貯まりやすく、資産形成しやすいというのがポイントです。
半面、デメリットは住宅の自由がなくなり、同じ会社の人たちが隣人になるかもしれないというポイントです。
▼不動産投資をやっている私の入居者は全部、企業の借り上げ住宅です。
▼あきんこ家のマイホームと賃貸に関する考え方です。
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