
こんにちは、あきんこです。
最近、奨学金の返済をしない人が増えていたり、奨学金を貸りる人が多いことが問題提起されているニュースを見ることが多いように感じています。
私は、公的な奨学金を借りていないものの、親に大学の授業料は返済すると約束し大学に入学しました。
そして社会人になってから毎月給与の返済とボーナスでの返済を繰り返し、無事自分の中で決めていた結婚前の完済が終わりました。
そんな私が今回『奨学金はマイナスイメージが多いが本当にそうなのか!?自分のお金で払うと考えるからこその価値』についての考えを書いてみました。
目次
奨学金は可哀想だという考え
確かに奨学金=借金です。良い言葉で言っているだけでマイナスイメージではあります。
でも、実際、大学に行けるという選択肢があるだけで有りがたいことだと思います。
日本の大学まであげる教育費は本当に高いです。
大学卒と高卒の生涯賃金の差
一概には言えませんが、大学卒が一般的に平均年収が高くなります。
給料が良い大手の会社は大卒でないと募集していないという会社もあります。
生涯賃金で見るとデータ的には5000万~7000万ほどの差になるそうです。
もちろん今後、日本が能力主義の成果型文化になっていくとこの差は縮まると思いますが、現時点は差が出てしまうのは仕方ないことになっています
平均生涯賃金一覧

データは平成22年。独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2013』より
もし奨学金制度がなかったら
「うちはお金がないから大学入学は我慢してね」って言われて大学入学できない、大学に行くという選択肢がなくなることになるのです。
選択肢がないということは辛いことです。どんなに行きたくてもお金のせいで行けない。
貧しい人はずっと貧しいまま、こんな教育費が高い日本を本気で恨む人が出てきます。
こんな経済状況の家庭に生まれてと家族を恨む人が出てきます。
奨学金制度は、返還義務はあるものの「本気で勉強したい」人材を救済する措置です。
日本から見ても、貧乏でも優秀な子を社会で活用できないことは大きな代償になるはずです。
自分のお金で高い授業料を払うことの価値
私は、大学に行って驚きました。大学で一生懸命授業を受けている人は一部の人だったのです。
あとは自分は授業には出席せず、授業を受けている人にノートをコピーさせてもらったりしてテスト対策している人が多かったです。
大学自体に来ていない人もいました。

もちろん理系だったら研究のタイミングから激務のレポートに襲われることになるので、卒業するためには日々頑張らなければならないのですが。
私はその時、自分のお金で授業料を払っているという想いだったので、高い授業費を払っているのに授業にでない人を
と思ってしまいました。
この違いって大きいのかなと。
普通であれば勉強したくて大学行くのですが、大抵は特別やりたいこともなく入った人で、
親がお金払ってくれているからと、授業(勉強)に対しての価値を考えない人の違いです。
奨学金は将来への先行投資
借金を返さなきゃいけないなど、将来へのマイナスイメージは大きいです。
そして、本人にとって足かせにもなります。
でもそれを糧にして、
・給料の良い会社に頑張って入ろう
・手に職をつけて一生食うのに困らない仕事につこう
とか、返済しなければならない気持ちから、がむしゃらに進むしかないと思えました。
自分のための教育費のお金は自分で払って当然と考えているところもありました。
だから少しでも高い給料をもらう為の先行投資だったと考えています。
奨学金に対して肯定派ではないけどマイナスイメージばかりではない
奨学金は何百万円の規模です。
当然、初任給が安い社会人の給料では一気に返済は苦しいです。
私は幸いにも早く完済させるのがすごくきつく、一人暮らしをやめて実家に戻り完済ができました。
親にお金を返すということでマイペースに返済はしてきましたが、節約もして海外旅行や飲みなど好きなことはとことこん、やりました。
仕事が大変でもこの会社にしがみつかなきゃと思っていました。
まとめ
私にとっては、お金を借りてでも大学に行く選択肢という道は大事だと思っています。
でも、奨学金を借りているという自覚と、返さなきゃいけないという自覚を持ち合わせていないとこの意味はないと思います。
制度よりも本人の気持ち次第のところになりますが、奨学金の返済が大変だと思った時、
「でもこの奨学金を借りていなかったら今の会社に入れなかった、今の給料はなかった、今のパートナーと出会えていなかった」
と考えることが大事だと思います。
もちろん奨学金を借りても就職にありつけず、少ない給料で生活に困っている人もいるかもしれませんが、その奨学金は自分のものではなく、人様のお金です。
コツコツでも地道に返していく気持ちが大事です。
自分が返済ができないことによって、奨学金の道が狭くなり、未来の「勉強したいけど経済的に難しい」優秀な人材の未来も途絶える責任も考えてほしいなと思います。
私は育英会の奨学金のお陰で大学院まで出ることが出来ました。二十四歳の時に無利子とはいえ、約二百万円の返済義務がありました。しかし、四十歳までに無事完済しました。
参考までに、日本の大学の授業料はアメリカに比べれば格安です。アメリカだと、卒業時に1000万ぐらいの負債を背負っていると思います。従って、あくまで対米国比にはなりますが、日本の奨学金はまだ返済可能範囲だと思います
コメントありがとうございます!(^^)
コツコツでも返されることが大事ですよね!
そして、アメリカの大学費の情報ありがとうございます!!アメリカの大学の授業料ってそんなに高いのですね!勉強になりました。
本当にお金持ちでないと入学が難しいですね…恐ろしい。