
今、大ヒットしている「専業主婦は2億円損をする」を読みました。
この本のレビューを見ても賛否両論の声が多い本です。
現在、総合職の正社員として働いている子無しの女性目線で感じたことを書いてみました。
目次
今、女性の社会進出を支援する動きとなっていて、当たり前のように共働きが多くなっている
この本は、専業主婦ではなく、共働きを推奨する本です。
では、そもそもどのくらい共働きが増えているのでしょうか。

※厚生労働省、総務省の労働力調査より
1980年~2016年のデータを見てみると、専業主婦の世帯数が右肩下がりで、共働き世帯が右肩上がりのXとなっています。
私の周りの同世代夫婦でも、子供ができて専業主婦となった人は1~2割でほとんどが共働きという実情なので、この数値には納得できます。
本書では、周りの環境は中々変わらないから自分から変わることを伝えている
この本では、タイトル通り、「専業主婦だと働いていない給料分2億円損をしますよ~」という内容です。
もちろんそこには、社会が変わるべきだ、周りの支援も必要だということが書いてありますが、簡単に周りを変えることはできないことから、
- 子育てを家政婦や両親に外注すること
- フリーエージェントになり、会社に縛られない生き方をすること
を推奨しています。
子供の事情であったり、夫の転勤だったり、働けない理由は人それぞれ事情があると思うので、女性が働くことを当然のように言ったり、考えたりするのは違いますね。
ただ、「自分は働き続けたいけど、どうやって働いたら良いのだろうか」と悩んでいる人は沢山いると周りの同世代を見ていて思います。
私自身、もし子供ができたとしても、このまま今の会社で働きたいと思っています。
子育てを家政婦や両親に外注し、部長職まで上り詰めた元女性上司

私の会社の上司で、実際に部長職まで上り詰めた女性の元上司がいます。
現在60歳となりましたが、その当時、女性管理職は極めて少ないことから元上司は、「出世していく女性のモデルケース第一号」でした。
元女性上司は、子供2人が小さい時(下がまだ3歳)に旦那さんを交通事故で亡くしてしまい、シングルマザーとして子供を育て、仕事をしていました。
その時のことをよく、私に話してくれるのですが、
- 家政婦を雇って仕事と育児をしていた
- 毎月赤字だったけど、一時的な赤字だから長期的に見たら間違っていなかったと思える(出世できたからお金は後からたっぷり入る)
- 子供は学校行きたくないとか色々言う時期もあって、家出したこともあったけど、母の姿を見て立派に育ってくれた
と、よく私に、「出産しても会社を辞めない方が良い」と何度も何度も言われてました。
当時は、家政婦さんやベビーシッターさんに子供を預けることが稀な時代だった中、苦労して仕事と子育てを両立してきたことが分かります。
まさにこの本は、この元女性上司のような外注して仕事をするということを推奨しています。
確かに私も辞めないで大丈夫であれば、辞めたくない・・・
最近は、子育てを応援する市や区も増えており、地域で子育ての手助けをしてほしい方と手助けができる方をつなぎ、子育ての相互援助が安価にできる仕組みを運営している行政機関があります。
同期の女性も何人かその制度を使って、残業の時にも子供を保育園に迎えに行ったり、預かってもらったりしていますが、事前に援助してもらう人と面談をしたりして、安心できそうな人に頼むようです。
もし、仕事を続けたいけど頼れる実家も近くにないし、他に支援が必要という人は、こういう制度を調べてみるといいですね。
フリーエージェントになり、会社に縛られない生き方をすることはまだ厳しい日本の企業体質

このフリーエージェントになる生き方を本書では推奨しています。
私もフリーエージェントという形で、会社に属さずに、専門性を生かして時間に縛られない仕事の仕方には憧れます。
ただ、多くの会社が、フリーエージェントを受け入れる体制になるのはまだ先な話です。
確かに将来的には会社が社員を雇用し続けることは、
- 業務量に合わせた人件費の調整が困難(解雇しにくい)
- 専門的なスキル向上が難しい(異動文化による幅広いスキルしかつかない制度)
という点から、必要な時に必要なスキルを持つフリーエージェントに仕事をお願いする方が効率も質も良くなることは間違いないです。
ただ、ノウハウという部分で会社には残らないこともあり、個人事業者を集めた組織となります。
外資はフリーエージェントにお願いすることも多く、今後はワークスタイルが多様化してくると思います。
私が今できることとしては、選択肢を1つでも多く持っておくことだと思っています。
今の会社の働き方だけに縛られず、収入を複線化していく。
今の給料以外の収入源も持つことによって、今の会社で働けなくなっても最悪0にはなりません。
将来どんなことが起きるかわからない不安を少しでも軽減できるように会社への依存度は少しずつ下げていきたいですね。
まとめ
この本を読んで、浮かんできたのが、現代を忙しく生きている身近なワーキングママの存在でした。
自分の会社でも沢山いて、まだ子供が小さいうちは、夜中も起きてミルクをあげたり、朝早く起きて保育園に送り迎えをしてから出社して会社の仕事が始まります。
帰ってからも、保育園迎えに行って、買い物して、夕飯作って、子供をお風呂に入れて、寝かしつけてと、話を聞いているだけでも目が回りそうな多忙さです。
夫の理解や、周囲のサポートがいかに大切か。また、自分の備えとしてもできることを改めて考えたきっかけになりました。
収入源を沢山もつことが、人生のリスクヘッジになります。
投資も収入源の一つになりえます。
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