
ついクーポンをもらったり、「30%割引」と書いてあると買いたくなってしまいますよね。
私も、「SALE」ってワードが大好きです笑。
でも、実は「物の価格」って、あくまで企業が決めたもので、私たちの「物の価値」「値段軸」とは違っていることが往々にしてあります。
目次
「商品の価格」とは市場や企業都合の金額

商品の価格を決めるのは、基本、販売するメーカーや販売会社が決めます。
この価格は、現在の市場動向、ニーズを反映し、需要と供給の数で決めます。
- 需要が供給より多ければ、価格が高くなります。
- 供給が需要より多ければ、価格が安くなります。
また、早く売りたいから安くする、製品が痛みやすいから安くするであったり、
販売数が見込めず在庫率が高いから価格を高く設定するなど、市場や企業の都合で価格が決まることも往々にしてあります。
また、予め値下げも考えて価格も設定されていることもあるため、30%OFFとなっても、実は他社と比べると同じくらいということもあります。
「価格は他者にコントロールされるもの」です。
「商品の価値」は自分自身で決めるもの

一方、商品の価値を決めるのは、商品を購入するかを決める自分自身です。
自分が必要としている物・サービスにいくらお金を支払う価値があるか決めます。
この時、ピンとこない時は、自分の対価(時給)に対しての換算であったり、年収換算や生活費に占める割合で考えてみるとイメージしやすいです。
- ある人は、ブランド物のバッグを周囲に持っているアピールをしたいから購入する
→そこにいくらのお金をかけるのが妥当なのか
- ある人は、厳しい寒さをしのぐために、暖かいコートを購入する
→そこにいくらのお金をかけるのが妥当なのか
「商品の価値は自分自身で決めるもの」です。
日本人は、平均以上でありたいという願望が強い

世界中から日本人は、ブランド志向が強いと言われています。ブランド物が飛ぶように売れる日本は海外から見ても異様な光景だそうです。
化粧品も内容は同じでも、販売するメーカーが違うと価格が5倍以上変わってくるということもよくあります。
なんとなく高級ブランドの物は安心だと思ってしまうことがあるのですが、原材料は変わらず広告宣伝費や販売員コストで多くを占められている商品もあります。
割引金額に目を向けるのではなく、その商品はいくらなのかを見る

人の心理で、定価10,000円→3,000円値引きとなると、「安い!お買い得!!」とテンション上がりがちになります。
でも、3000円値引きや30%引きという割引ではなく、その商品自体の価格を見ることが大切ですね。
消費者の購買行動時の研究では、金額によって「割引金額の表示」と「割引率の表示」と訴求効果が変わってくる

消費者の購買行動の研究で、値引きや割引をするにあたり、どちらの表示が訴求効果が高いかという調査結果があります。
結果は、
- 単価が安い商品の場合→「割引率」を提示するほうが買いたい気持ちが強くなる
- 単価が高い商品の場合→「割引金額」を提示するほうが買いたい気持ちが強くなる
という効果が出ています。
確かに商品の単価が安いと割り引かれる率が大きくても金額にすると小さい額なので、納得です。
例えば、単価が低い商品で
「100円の5%割引」か「100円の5円引き」だったら、前者の割引率の方がお買い得感があります。
また、単価が高い商品だと
「10万円の5%割引」か「10万円の5,000円引き」だったら、後者の5,000円値引きにお買い得感を感じます。
割引そのものに目がいきやすく販売側もマーケティングしているため、セール品がお買い得感を感じる提示のされ方になっています。
まとめ
人の心理って面白いですよね。でも、その分消費者は考えて購入するか見極める力が必要です。
私は、自分が価値あると思った物やサービスには、何万、何十万円でもお金を出します。
でも、自分が価値がないと感じる物やサービスには、その対価分しかお金を払いたくないなと思ってしまいます。
こういう考え方をするようになって、自然と買い物の頻度は少なくなり、本当に必要なものだけを買うことができるようになりました。
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