
「貯金していても利息は全然つかない・・・」
と、日本は超低金利時代なので、海外の利息が高く感じたり、自分で投資するのは勇気がいるという方に人気な海外積立投資(オフショア投資)があります。
目次
オフショア投資とは何?

「オフシェア投資」とは、オフショアの地域で行う投資手法です。
オフシェア地域は、近年問題になった「タックスヘイブン(租税回避地)」という税制面で優遇される地域のことです。
お金持ちのお金の逃がし先とも言われていて、香港やシンガポール、ケイマン諸島、セーシャル、マン島などのエリアがあります。結構、マイナーなエリアが多いです。
オフシェア地域では、投資における配当収入・利子収入にかかる税金や、売却益や譲渡益にかかる税金が優遇されます。
また、商品の運用のためにIFAという運用会社が必要です。
IFA(Independent Financial Advisor)とは、投資商品の運用を専門に行う企業のことです。
海外積立投資(オフショア投資)とは?
海外積立投資は、海外の大手保険会社や信託会社に口座を開設し、月々自動引き落としにて積立投資ができます。
海外のIFAが選定し、分散投資するもので、アクティブやインデックスなど、多種多様な商品があります。
投資期間は、5年~30年など様々ありますが、償還期間をむかえたら、積立額の時価総額分が返還されます。
また、保険機能なども付いている商品もあることから、生命保険+貯蓄という考え方で加入されるケースが多いです。
海外積立投資(オフショア投資)のメリット

1. 高い利回り
海外での積立投資は、高い利回りが提示されていることが多いです。
でも、その反面リスクもそれなりに高いので、時期によっては、損をすることもあります。
(相談者様の会社では▲20%~+30%の運用成績を出しているそうです)
2.税率が低い
タックスヘイブンでの運用となり、税率は低いため、毎月の配当をそのまま投資に回していく場合には、メリットがあります。
海外積立投資(オフショア投資)のデメリット

1. 途中解約・金額変更をすると損をすることが多い
契約を締結する際に確認すると思いますが、満期前に途中で解約した場合、解約金が発生し、元本割れするケースも多いです。
また、商品によっては、金額変更する場合にも費用が発生する場合があります。
換金性・自由度は非常に悪いです。
2.為替リスク
海外の外貨で購入する商品なため、為替の影響を大きく受けます。
返還するときの為替相場により、受け取る金額が変わってくるので注意が必要です。
相場が良い時に引き出したいと思っても、制限がついているので、自由に引き出せないのは不自由に感じるポイントです。
3.日本語の情報が少ない

日本の会社を通さずに直接海外の会社での契約となるため、何かわからないことがあった時に連絡取ろうと思うと担当者が分からなかったり、どうやって連絡を取ればよいのか?と悩む人も多いです。
会社のHPも英語表記になってたり、また日本語でも見にくく作られており、現在の運用シミュレーションも分かりにくいことがあります。
4.返還の際には日本の税金が発生する

オフショアの地域により現地の税率は低いですが、日本居住者だとあまり意味がないです。
日本居住者は、利益が確定したら日本で確定申告をしなければならず、結局税金は発生してしまいます。(非住居者であればOK)
質問者より「現在加入しているが今後このまま続けていくか再検討したい・・・」
今回は、このような相談を受けました。
- 5、6年前から投資型の外貨預金をしている
- 月250ドルで25年が満期
- 紹介者に勧められて入ったもののよく分からず運用成績も不明
- 現在の貯金40万
- 今後、結婚や出産のことも考えると見直すべきかと検討
私が質問者の立場だったらオフショア投資を解約し、つみたてNISAで投資する
海外積立投資(オフショア)の解約を選ぶ理由
私だったら次の理由から、海外積立投資(オフシェア)の解約を選びます。
- 現在の運用成績が分かりにくく初心者には特に扱いにくい投資手法
- 25年間の制約がついているため、現金化しにくい(必要な時に出せず、かつ貯金が40万円は何かあった時に心もとない気持ち)
- 25年間、担当者と連絡が取りにくく、情報が入りずらい会社にずっと投資するのが不安
まず、運用状況や会社情報などの情報が分かりにくいというのは、初心者にとってハードルが高いと思います。
私だったら、25年間という長い年月、良く分からない会社に投資することが不安になってしまいます。
25年後、会社の存在自体きちんとあるのだろうか、また家族ができた時にきちんと自分で説明できるのか、何かあった時は家族に返還手続きをしてもらわないといけないということも考えて、元本割れしても解約する方法を選びます。
元本割れが嫌だったら、解約するタイミングをうかがいます。今の相談者様の運用状況は分からないのですが、今、株価も好調な時に解約した方が痛手が少ないのかなと想像します。
解約したら、つみたてNISAでインデックス投資を運用
250ドルであれば、毎月2~3万円程度なので、今の商品を解約し、私なら「つみたてNISA」に投資します。
- つみたてNISAであれば、日本に住んでいても非課税である
- 金融庁が厳選して選んだ会社・商品に投資する方が初心者にとって良い選択
- 投資をやめたとしても解約金は発生しないため、ライフプランに柔軟に組み込みやすい
今後の25年間、結婚・出産・病気など、何があるか分からないので、なるべく現金化しやすいようにしておくことは大事だと思います。
何かあった時に、海外積立投資の紹介者(友人など)ではなく、日本に拠点がある会社や金融庁に確認できるというのは安心です。
約3万円×12ヶ月×25年間=900万円なので、一般庶民からすると大きな額です。
まとめ
私も投資を始める前だったら、高い利回りに期待して海外運用にあこがれたと思います。
でも、自分の毎月拠出する大事なお金なので、自分が安心して任せられる会社に運用してもらいたいなと思います。
生活防衛資金という投資をする前に最低限現金で持っておいた方が良いお金について書いてます。
若い時は手持ちの現金も少ないですよね。そういう方にオススメな投資するならばどうするかについて書いてます。
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