
「夫婦のコミュニケーションって、何が大事なの?」
近年、社会の変化や価値観の多様性から、家族のまとまりをつくることが難しいケースも多々見受けられます。
アメリカを中心に、多様な家族の形を認める流れが強まっていて、その流れを受けて、日本でもさまざまな人生の選択が可能となり、家族の形が多様化しているように思えます。
目次
ひと昔前の夫婦のあり方とは?

私が、昭和の家族とイメージして、パッと浮かぶのが、サザエさんや、ちびまるこちゃんの家族です。
どちらも3世代、もしくは2世代で一緒の屋根の下で暮らす家族です。
それが、現在の家族は核家族が多くなっています。
単純に世帯数が変わっているだけのようですが、人の価値観の変化が大きなポイントだと思います。
昭和の夫婦では、フネさんのように、男の一歩後ろを歩く女性が多かったかと思います。
そして、女性は、専業主婦が大半でした。
つまりは、男女の役割は明確に分かれていました。
現代の夫婦のあり方とは?
現在では、女性も強く、場合によっては女性の方が男性をリードしている夫婦であったり、女性がバリバリ社会に出てフルタイムで男並みに働くといったことが多く見られます。
我が家もそうですが、核家族で、二人とも共働きのDINKSです。
小さい頃は、保育士になって早く主婦になることを夢見ていた私ですが、ふと気付けば女性である私は、男並みに働いていて、アクティブな方かと思います。
このほかにも、今の周りの同世代を見ていて、夫婦の形に多様性を感じることが多いです。
1.婚姻届けを出さない事実婚(未届婚)を選ぶ夫婦
私の友達で何組かいますが、お互い好き同士で、同棲を長い間していて、周囲ももう結婚間近かな?と思ったら、「未届婚をしました!」と報告がきました。
この未届婚とは、籍を入れず、同居している男女がしている事実婚に対して、法的に通用するよう、設けられた手続きです。
ちなみに、この事実婚(未届婚)は、婚姻している人と同様、扶養にも入れ、次のような対応が可能です。
- 夫婦で一緒に住宅ローンを組む
- 扶養に入る
- 遺族年金ももらえる
- 保険の受取もできる
- 携帯などの家族割引もできる
など、あまり婚姻している人と変わらない待遇を受けられます。
ただ、相続や税金など、一部認められていないものもあり、やっぱり婚姻の方が制度は強いものとなっています。
この未届婚は、苗字は変えたくないけど、今後家族として、パートナーとして一緒に暮らしていきたいという2人が選択することが多いようです。
2.晩婚化、晩産化する夫婦模様

昔は、早めに結婚して子供を産みなさいという価値観が当たり前だったのにたいして、今は女性の大学進学率が高くなり、社会進出をする方が増えるにあたって、女性の晩婚化、晩産化が進んでいます。
私の会社の先輩でも30代後半~40代前後で第一子を産んで、すぐに会社に復帰している人たちが多いです。
保育園の運動会でも、昔と比べて、父親、母親の平均年齢が上がっているそうです。
3.シングルマザー、シングルファザーを選ぶ夫婦
離婚は、年々増えている状況で、3人に1人は離婚すると言われています。
シングルマザー、またはシングルファザーが珍しくない時代です。
私の会社の人で、意外とシングルファザーもいることに驚きます。
女性がバリバリ働くようになって変わってきている部分かもしれませんが、女性=子育てが当たり前ではない時代に変化しているのかなという感じがします。
これからは、ただ一緒にいるだけで家族になれた時代は終わった・・・
このように、家族、夫婦の価値観についても、多様性が見受けられるようになってきました。
この言葉は、芥川賞作家である、藤原智美さんが言っている言葉ですが、
「ただ一緒にいるだけで家族になれた時代は終わった。意識して家族をすることが大切」という内容があります。
H27 年の国民生活に関する世論調査によると、50%以上の人が、家族とは、
- 家族団らんの場(65.7%)
- 休息・やすらぎの場(61.8%)
- 家族のきずなを強める場(50.0%)
と答えています。
家族関係の絆の重要性は変わらず、基本は家族間、とくに夫婦のコミュニケーションが大事です。
夫婦コミュニケーションの3つのポイントとは?
私が思う夫婦のコミュニケーションについて、3つご紹介します。
- お互いの考え、現在の状況を共有する「情報交換」コミュニケーション
- 意思決定が必要なときや何か起こった時の「課題解決」コミュニケーション
- 互いにカウンセラーの役割を担っている「精神安定」コミュニケーション
です。
こういったコミュニケーションを少しでも多く取るようにできる夫婦は、課題にぶち当たっても、一緒に解決策を見つけて乗り越えていって、円満に仲良くやっていけるのかなと思います。
まとめ
整理をしていく中で、昔と今の結婚の形が大きく変わってきたことに改めて気づかされました。
多様性とは、一見、自由で良さそうな気がしますが、自由が故に自分の言動に責任を持たなければならないことが増えたような気がします。
posted with ヨメレバ
藤原 智美 プレジデント社 2000-07
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