
今回は、私が実際にAI研究者に会って聞いた、
『AIで仕事は無くなるという説は本当!?人間とAIとの共存とは』についてです。
メディアでは、不安をあおるような記事が散見されます。
目次
AIに仕事を奪われる職種ランキングが掲載

週刊ダイヤモンドにAIが奪う職業ランキングが掲載されていました。
機械が奪う職業ランキング(米国)
- 小売店販売員
- 会計士
- 一番事務員
- セールスマン
- 一般秘書
- 飲食カウンター接客係
- 商店レジ打ち係や切符販売員
- 箱詰め積み降ろしなどの作業員
- 帳簿係などの金融取引記録保全員
- 大型トラック・ローリー車の運転手
- コールセンター案内係
- 乗用車・タクシー・バンの運転手
- 中央官庁職員など上級公務員
- 調理人(料理人の下で働く人)
- ビル管理人
接客のお仕事や、事務系のお仕事、工場の作業や自動車の運転など、様々な職種が機械の発展・AI化によって職を奪われるとメディアは掲載しています。
確かに影響力が大きいですよね。
AIが人間になり変わって、それ以上に人間を越えることになったら、人間は不要になるのではないか!?と不安にさせる内容でした。
本当にお仕事が無くなるのか!?奪われるのか!?
私は、最近ある研究所でAIの研究者の方達と話す機会がありました。
そこで聞いた驚いた話ですが、世界のAIの研究者達は誰一人、AIを人間になり変わるものとして造り上げることを目指していないということでした。
メディアでは、不安をあおる記事が反響を呼びやすく、大げさに出回っているけど、実際研究に携わっている人達からすると、笑っちゃうような内容だそうです。
AI(人工知能)はあくまでも人間をサポートする位置づけでしかない
研究者たちが口をそろえて言っていたのは、AIはどんなに進歩しても人間になりかわるような判断力は不可能だということでした。
仕事って、物事に対して、どう対処するか?を考えると思います。
そんなに考えてないよ、判断してないよという仕事ってないと思います。
どんなことでも、必ず情報・事象を捉えて、人間がどうするか判断します。
その判断は、フローが作れるもので、この場合は、こうするという指針があれば、
それに則ってマニュアルを組み込めばAIも判断ができますが、大抵の仕事って、マニュアル通りのルールで判断できるものではありません。
そこには、感覚や知覚であったりと、数値化・規則化できないことが大きく、それを人間がAIに組み込むことはできないということです。
また、人間の仕事をするためには、企画・販売・製造など何をするにも会話が必要になります。
会話についても同じく、背景であったり、文脈の意味をとらえた会話をAIに組み込むことは今時点では困難なことだそうです。
AIの役割と人間の役割は別物

AIができること、できないこと。
そして、人間ができること、できないこと。
それぞれ違いがあるので、AIは人間になり変わることはできず、あくまでも人間のサポートの役割として今研究を進めているのだそうです。
人間がAIに振り回されている!?

現在、AIを使ってオペレーションのテストをしているところの話です。
AIを使って、人の稼働を減らすはずが、AIを使いこなすためのデータの分析やコントロールの為の勉強が必要になることによって、逆に稼働が増えているという現象が発生していました。
これでは、本末転倒で、AIを使いこなそうとした結果、人間がAIに振り回されてしまい、AI疲れしてしまっているということでした。
AIの発展が進むことにより人間に求められることが増える
AIの発展が進むことによって、単純作業(簡単なマニュアル化できる作業)は少しずつ減っていく一方、AIを使うという新しい仕事が増えることになります。
例えば、コールセンターを例にあげると、簡単な一問一答であれば、AIがBOTや自動音声で回答できるようになります。
また、オペレーターが問い合わせに回答するのもサポートとしてお客様からの質問内容から、AIが想定される回答をいくつか出してくれて、それをオペレーターが最終判断し、お客様に回答するというお仕事になります。
AIには多くのデータが組み込まれることになるので、想定される回答が沢山出てきます。情報過多の中、何を選ぶのかは人間しかできないことです。
接客業では、お客様のデータから、おすすめの商品やコーディネートなどをAIがしてくれますが、そのデータからお客様へのアプローチ方法を考えて人間に勧めるのは人間です。
購買意欲となる人間の心を動かすことを判断し実行するのは人間です。
まとめ
昔からもアナログの時代からPCが導入されるようになって、時代は変わっていきました。
また、私たちの生活もポケベルからガラケー、そしてスマホの時代と変わって、買い物の仕方や情報の取り方など生活が少しずつ変わっていきました。
ただ、その際も大きなスキルというものではなく、変化に自分たちもついていって、使えるようになるというものだと思います。
今ではおじいちゃんもスマホやタブレット、PCを当たり前のように使える人が多いです。
いたずらに不安になったり振り回されず、変化を前向きにとらえて対応していくということが大事ですね。
↓時間の効率化について書きました。
参考記事:『時間の効率化!会議の打合せが早く終わる私が意識する3つの方法』
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